壁にかけて鑑賞するアート作品には、額装して飾る絵画の他、ファブリックパネル、アートパネル、ウォールアートと呼ばれるものがあります。
それでは、ファブリックパネル、アートパネル、ウォールアートとは何でしょうか? また、その類似点と相違点は何でしょう?
ファブリックパネル、アートパネル、ウォールアートの違いは何か?
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アートパネル、ファブリックパネル、ウォールアートの違いってなんだろう? |
ファブリックパネル、アートパネル、ウォールアートとは、それぞれが壁にかけて鑑賞する製品で、空間に対して視覚的な魅力、独特の質感、豊かな色彩などを与えることができるものを指しているといえます。
ファブリックパネル
ファブリックパネルは、部屋に豊かな色彩や魅力、視覚的な美しさを加えるために壁に掛ける、木製のフレームに画布を貼ったウォールアートの一種です。綿、絹、ポリエステルなどの素材により作られ、サイズや形、デザインには様々なものがあります。ファブリックパネルは、住空間に柔らかな質感を加える目的に適しており、部屋の間仕切り、寝室、リビング、ダイニングの装飾として使われることが多くあります。
アートパネル
アートパネルは、作品を制作するためのキャンバスとして使用されるパネルのことで、絵画や写真の展示に使われる目的で木製のパネルに作品を貼り付ける形のウォールアートの一種です。キャンバスの他、木や紙などの素材でも作られています。油絵具、アクリル絵具、水彩絵具、ミックスメディアなど、さまざまな美術様式・媒体で使用されています。
様々なサイズや様式があり、油絵等の額を省いて中の木枠をそのまま飾る様式のため、額装の手間をかけずに作品を展示したい場合におすすめです。額装した絵画に代わる、持ち運びしやすい丈夫な素材としてアーティストに使用されています。
ウォールアート
ウォールアートは、壁に掛けて鑑賞する様々なアート商品を含む広いカテゴリーのことを指します。絵画、版画、ポスター、写真、彫刻など、さまざまな形態が含まれますが、ウォールアートは、空間の魅力を高めるための素晴らしい手法であり、部屋の装飾を整理したりするために用いることができます。
ファブリックパネルやアートパネル、ウォールアートを選ぶ際には、サイズやスタイル、配色などの要素を考慮し、アート作品が部屋を引き立てるようにすることが重要です。また、長く愛用でき、鑑賞者を楽しませてくれる商品を選ぶことも大切です。
まとめると、アートパネルとは美術的な作業のためのキャンバスとして特に設計されたアートのことを、また、ファブリックパネルは壁に掛ける装飾的なアート作品のことを、ウォールアートは、壁に掛けることができる様々なアート製品を含む広いカテゴリーのことを指しているといえます。
共通点としては、いずれも、部屋に豊かな色と質感、視覚的な魅力を加えることができ、部屋の内装に合わせてカスタマイズすることができることが挙げられます。
以下では、ファブリックパネル、アートパネル、ウォールアートのそれぞれの詳細について深堀していきます。
ファブリックパネルとは何か?
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ファブリックパネルは、壁に掛けたり部屋の装飾に使うことができる布製装飾パネル |
ファブリックパネルとは、布製の装飾パネルで、壁に掛けたり、部屋の様々な装飾に使用することができるものを指します。サイズや形、デザインには様々あり、素材もコットン、リネン、シルク、ポリエステルなど、多岐にわたります。
ファブリックパネルは、部屋に高い質感や豊かな色、柄を加えることができ、様々な使い方ができる汎用性の高い装飾アイテムです。それでは、ファブリックパネルの一般的な使い方を紹介しましょう。
・壁掛けとして
ファブリックパネルは、壁に掛けてアートピースとして飾ることができます。そうすることにより、室内に柔らかな質感の要素を加えることができますし、単体でも、絵画や写真などの他の装飾と組み合わせても大丈夫です。
・部屋の間仕切りに
ファブリックパネルは、一時的な間仕切りとして使用することもできます。そうすることにより、個人のプライバシーを守ることができますし、場合によっては、天井から吊り下げたり、異なる空間に移動させることも可能です。
・カーテンの代わりに
ファブリックパネルは窓を覆うように使用することで、お部屋をソフトでエレガントな印象にします。カーテンロッドで吊るしたり、簡単に移動させることもできます。
・ベッドキャノピーとして
ファブリックパネルを使えば、ロマンチックな天蓋スタイルのベッドを作ることができます。天井から吊るしたり、ベッドの上のフレームに取り付けたりして、居心地のよい空間を演出できます。
・装飾的なアクセントとして
ファブリックパネルは、ヘッドボードのカバーやベンチ、オットマンなどの布張り、枕の装飾など、様々な方法で装飾のアクセントとして使用すつことができます。
このように、ファブリックパネルは、部屋に高い質感や豊かな色彩、デザインを加えるために様々な使用法がある汎用性の高い装飾アイテムです。サイズや形、デザインが豊富なファブリックパネルは、個性的でユニークなインテリアを作るための無限の可能性を秘めているといえるでしょう。
ウォールアートとは何か?
ウォールアートとは、部屋・空間を装飾する目的で壁に掛けられるあらゆる種類のアートを指します。ウォールアートには、絵画、版画、写真、タペストリー、ポスター、彫刻など、さまざまな形態が含まれています。
ウォールアートは、部屋の視覚的な魅力を高めるため、あるいは特定の様式やテーマを表現するために使用されることがあります。ここでは、一般的なウォールアートの種類とその特徴について紹介していきます。
・絵画
油絵、アクリル絵の具、水彩画、ミックスメディアなど、さまざまな媒体を用いて描かれたものを指します。抽象画から具象画まで様々なスタイルがあり、部屋に色や質感、雰囲気等を加えるために用いられます。
・版画
リトグラフ、エッチング、スクリーン印刷など、さまざまな印刷技術を駆使して制作される、オリジナル作品の複製品を指します。リトグラフ、エッチング、スクリーン印刷など、さまざまな印刷技術を駆使して制作され、原画よりも手頃な価格で、部屋に色彩と視覚的な魅力を加えることができます。
・写真
カメラで撮影した画像で、芸術的なものからドキュメンタリーまで、さまざまな様式が含まれます。様々なサイズやフォーマットでプリントすることができ、お部屋の中に個性的で有意なディスプレイを作ることができます。
・タペストリー
タペストリーは、イメージやパターンを織り込んだり刺繍したりした装飾的な織物です。壁に掛けたり、間仕切りとして使ったりして、部屋に色や質感、視覚的な魅力を加えることができます。
・ポスター
ポスターは、紙に印刷された画像やデザインのことで、広告や宣伝の目的で使われることが多くあります。ポスターは、室内の装飾としても使用することができ、手頃な価格で色や視覚的な魅力を加えることができます。
・彫刻
金属、木、石、粘土など、さまざまな素材から作られる立体的なオブジェのことを指します。彫刻は、部屋に個性的で手触りのよい要素を加えるために使用することができます。
このように、ウォールアートは、インテリアデザインにおける重要な要素であり、個人の価値観や様式を表現し、ムードやテーマを作り出して部屋の視覚的魅力を高めるための方法として用いられています。
アートパネルとは何か?
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アートパネルは、アート作品制作のためのキャンバスとして使われる平らなプレート |
アートパネルとは、アートボードとも呼ばれ、アート作品を制作するためのキャンバスとして使用される平らなプレートのことを指します。
アートパネルは、木、キャンバス、紙などの様々な素材で作られ、油絵具、アクリル絵具、水彩絵具、ミクストメディアなど、様々な芸術様式や媒体に対応することができるのです。
アートパネルの大きさは、手に取れる小さな板から、壁に飾ることができる大きなパネルまで多岐にわたります。また、正方形、長方形、円形など、表現者の好みに応じて様々な形にカットすることもできます。
いくつかの理由により、アートパネルはアーティストに人気があります。まず、従来型のキャンバスよりも耐久性に優れており、時間が経ってもたわんだりしないことです。
従来のキャンバスよりも持ち運びがしやすいので、旅先等での制作に適しています。また、アートパネルは様々な様式や媒体に対応できるため、アーティストは、アートパネルを用いて新しい技法を試すことが出来るようになっています。
また、アートパネルは部屋の装飾としても使用することができ、壁に掛けたり、棚に飾ったりして、部屋のインテリアに個性的なタッチを加えることができます。。
このように、アートパネルは、アーティストにとって使いやすいキャンバスであり、室内の装飾品としての役割も担っています。耐久性、可搬性、汎用性に優れたアートパネルは、アーティストや美術愛好家にとって最適な選択肢だといえるでしょう。
ファブリックパネル、ウォールアート、アートパネルなどと呼ばれる壁掛け商品
以上のように、ファブリックパネルとアートパネル、ウォールアートは同じ製品を別の角度から捉えた面がありますので、同一製品がファブリックパネルであり、アートパネルでありウォールアートであったということが有り得ます。
壁掛け商品とは、木枠に貼り付けた絵画を部屋の壁にかけて鑑賞して楽しむアートの一形式であり、アートパネル、ウオールアート、ファブリックパネルなどとも呼ばれています。
また、壁掛け商品には、プリント(印刷)されたものと手描きのものがあります。
プリント版が安価である一方、画家が一枚一枚を筆で描く手描きの壁掛け製品は、ハンドメイドならではの味わいを楽しめるものとなっています。
それで、ファブリックパネル、アートパネル、ウォールアートの様なカテゴリーで壁掛けの製品購入を検討する場合、絵筆で描かれることにより生まれる味わいが、(印刷にはない)味わい・楽しみの実感につながると考えられますので、手描きの壁掛け製品(アートパネル、ファブリックパネル、ウオールアート)を選択することをおすすめさせていただきます。
例えば、下記の販売業者(Yahoo!ショッピング)は、現在、1200種類以上の図柄の手描きアートパネル(壁掛け商品)を扱っていて、すべて、画家による手描きです。
手描きとなると「実際にどんな出来栄えになるのか」が心配になりますが、この販売業者の商品ページでは、今までに注文があったアートパネルの出来栄え画像(製作例)が掲載されているので、運がよければ、同じ商品の大体の出来栄えを注文前に知ることができます。
また、出来栄え画像が掲載されていないアートパネルの場合でも、似た図柄のアートパネルに出来栄え画像が掲載されていれば、その画像から、大体の出来栄えの目安を知ることができます。
おすすめのアートパネル(壁掛け商品を探している場合)
広い範囲で壁掛け商品を探している場合について、今回は人気の6つのアートパネルをおすすめさせていただきます。
『生命の樹V』![]() |
『生命の樹V』は、クリムトの描いた同名の傑作のオマージュとして描かれている5枚組の抽象画アートパネルです。枯れ木のような枝・幹とブラウン・オレンジ系の色彩の背景が作品に落ち着いた印象を与えており、オリジナル同様に枝の先は丸く歪曲し、また、幹の部分に装飾的な模様が描き込まれています。生命の樹を画題とした人気のあるアートパネルです。 |
『黄金の木』![]() |
『黄金の木』は5枚組のアートパネルです。店内の壁一面の雰囲気をゴージャスなものに変え、また、そのゴールドの色彩が金運の上昇を想像させます。そのため、店内の雰囲気が地味なので(ディスプレイで)改善したい場合、あるいは絵の図柄の影響力で集客を増やしたい場合、などに検討対象になるでしょう。 |
『クリムト・接吻』![]() |
『クリムト・接吻』は、帝政オーストリア期の画家であるグスタフ・クリムトが1907年から1908年にかけて製作した作品の複製画アートパネルです。画題は『接吻』。様々な色彩により表現されてい華美で豪華な印象、および、クリムト作品ならではのオリジナリティーが、ハンドメイド作品ならではの味わいのある筆致で表現されています。ディスプレイとして飾ることにより店内の雰囲気に華を添え、また、アートに敏感な層の顧客に受け入れられる可能性がありますので、注文・購入の検討対象に入るといえます。 |
『ハートの木』![]() |
『ハートの木』は、ハート形の木がテーマになっている4枚組の愛らしいアートパネルです。各パネルのツリーをよく見ると、複雑な図柄でそれぞれの木が構成されていることがわかりますが、この様な細かい図柄が手描きで制作されているアートパネルを注文することができるのは、この販売業者だけです。40x40cmのパネルが横に4枚並ぶ構成となっていますので、 部屋の落書き、汚れ、シミ、へこみの寸法がパネルの寸法・枚数に合致する場合、注文・購入の検討対象としておすすめできます。 |
ゴッホ『星月夜』![]() |
ゴッホ『星月夜』は、ゴッホがサン=ポール療養院に入院している時期に描いた作品である『星月夜』の複製画アートパネルで、4枚組になります。ゴッホの絵画に興味がある場合、および、落書き、汚れ、シミ、へこみが本作品のパネルの寸法・枚数で隠れる場合、おすすめさせていただきます。 |
『南国のビーチ』![]() |
『南国のビーチ』は、南国やハワイあたりの浜辺を連想させる5枚組のアートパネルで、ヤシの木、青い海、そして晴れ渡った空が描かれています。その図柄独特のイメージが、(それをディスプレイとして壁に掛けることにより)店内の雰囲気をイメージチェンジ的に一変させ、顧客に対する訴求力の向上、つまり、集客の改善に役立つ可能性があるといえます。 |
上記の作品の他、この販売業者(Yahoo!ショッピング)は1200種類以上の図柄の手描きアートパネルを扱っていますので、下記リンク先の作品リストを確認した上で、好きな図柄のアートパネルを注文・購入することができます(お届けまで約1カ月お待ちいただきます)。